誰でも思い通りに歌うことができる!
サクセスボイスの岩谷翔です。
さて、今回の記事では・・・
「リップロールはボイトレには大事と聞いたけど本当?」
「リップロールできないんだけど、ボイトレに支障は?」
「そもそもリップロールってボイトレになるの?」
こういった疑問に答えます。
✔本記事で得られること
- リップロールが何のためにやるのかがわかる
- リップロールができない場合どうするべきかわかる
ボイトレ先生によっては
「リップロールをやっていれば上手くなりますよ」
・・・と、言う人もいらっしゃいます。
もちろん教室でもそうですしYouTube動画でも多いです。
で、それを見て気になって実際にやってみたらできない…。
・・・こういう相談も多く来ます。
リップロールの歴史として…
とあるアメリカのボイストレーナーが考え出しそれを直接学んだ人が日本に持ち込んで広めた、という経緯があります。
そもそもリップロールって何のためにやるのか?

実はこれが曖昧になっている人がかなり多いです。
結論からいうと
リップロールは「チェック」の目的で使います。
どういうことかというと
リップロールは安定した呼吸や響きが出せているという「指針」になるということです。
前提として、リップロールができている状態とは、イコール「発声バランスがよい状態である」ということを指します。
リップロールができたから発声の何かが向上するだとか、逆にリップロールができないからこういう歌い方ができない・・・という話ではないということです。
リップロールとは発声を良くするための方法(プロセス)というよりも、発声が良くなっていることを確認するもの(ゴール到達チェック)という側面の方がより強いのです。
あくまで、ある程度のレベルがあればリップロールができますというだけであって、チェック項目の1つでしかない。
これが前提にあります。
どういうときにリップロールを使うの?

よくあるのが、プロの歌手がライブなど本番前にリップロールをやり、自分の声の状態を確認する場面ですね。
ギタリストやベーシストなんかもライブ本番前にギターやベースを軽く弾いてみたりします。
これ、指がスムーズに動けているか?の確認です。
ドラマーもスティックを持って軽く叩いてみたりそのまま手首を回してみたりします。
これも手首や腕が緊張して固くなっていないか?を確認するためです。
ボーカリストは声を発するわけですから、当然口元を確認する必要がありますよね?
それこそがリップロールということです。
ですので、リップロールはボイトレの「トレーニング項目」ではありません。
もちろん、トレーニングの一環としてリップロールをやったとして、まったく意味がないわけではないです。
が・・・トレーニングとしてやるのであれば、集中的なピンポイントのトレーニングをしたほうが筋力が上がります。
このように、今の自分の状態の確認方法としてリップロールが有効だということです。
わかりやすく例えます。
例えば、野球の選手が打席に立つ前に素振りをしてウォームアップしている様子ってよくテレビでも映っていますが、これイメージできますよね?
その「素振り」の状態がリップロールです。
野球選手は打席に立つ前に素振りをして今の体の状態を確かめているワケです。
その素振りの歌バージョンがリップロールだと思ってください。
素振りとピッチャーのボールを打つ、これって全然違いますよね?
ボイトレ目線でいえば、リップロールができなくて悩むくらいだったら、歌を歌っていたほうが全然マシです。
リップロールができなくても悩む必要はまったくありません。
仮にできたとしたら「今はいい状態だ」という確認ができるというだけです。
リップロールができない場合何で確認したらいいのか?
では、リップロールができない人はライブなど本番の前にどんな方法で身体のチェックをすればいいのか?
これはとてもシンプルで以下のとおり。
呼吸が安定しているかどうかです。
方法としては息を吐いて30秒くらいまっすぐに吐けているか?これを確認作業として認識しておけばOKです。
リップロールができない人へ。できるようになる方法
リップロールができない理由としては、口の周りの筋肉(口輪筋)がこわばっているためです。
ですので、口の周りの筋肉(口輪筋)を揉んでほぐすだけでできる場合が多いです。
リップロールを文字で表現すると
「プルルルルルル…」
という感じですよね?
これが・・・
「プルッ…プルルッ…」
という感じで一定の安定感を保てない場合は、まずは口輪筋をよく揉んでほぐしてあげましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
リップロールは今の状態を確認するためのチェック動作ということですね。
あなたには勘違いしてほしくないのですが、リップロールをやったから歌がうまくなるというのは決して科学的な根拠はありません。
リップロールができないとしても、あまり悩む必要はありません。
安心してください。
野球選手だって、素振りがカッコよくたって試合がまったくダメでは話になりませんからね。
状態確認とトレーニングと実戦はちがうということですね!
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